ロシア語で歌う〜芸は身を助く〜
みなさん外国語を学んで何がしたいですか?
仕事に使う、旅行に使う、現地の人とコミュニケーションを取る、映画や文学に触れる等、色々とあると思います。
自分の好きなことと外国語習得を結びつけるのは1つのおすすめ学習法です。例えば、韓流ドラマを見て、韓国語を勉強し始めたという人も多いでしょう。やはり、自分の心が動いたものと繋げることで、嫌々ではなく、自分から進んで学習することができます。
僕は中学校の英語の授業で、ビートルズ、カーペンターズ、ビリー・ジョエルなどの曲に触れてから、洋楽を聴くようになりました。その当時、ダンス・ダンス・レボリューションというダンスゲームが流行っており、そこで使われている楽曲の歌詞を見て、歌ったりしていました。
授業で使う教科書に出てくる英語と、音楽の中で登場する英語は雰囲気が違います。よりイキイキしていてカッコよく感じます。また、音楽を通じて、他の国のアーティストが歌詞で何を伝えたいのかを感じ取ることも好きでした。
また、実際に自分で歌詞を見て歌ってみることで、発音の練習にもなります。僕は中学校の時は、ブラスバンド部でトランペットを吹いていたということもあり、音楽はとても好きでした。耳を使って聞き取って、自分の中で再現するというトレーニングをしてきたと思います。
外国語の発音もこれに近いものがあります。単に頭で理解して発音するだけでなく、現地の人が話す言葉を音楽のように感じとり、自分もそれをなるべく真似してみるところから始まります。これによって発音もかなり改善されます。
さて、どの国にもいろんな曲がありますが、ロシアも例に洩れずいろんな楽曲があります。ロシア民謡、ソ連時代の曲、90年代のロック、最近のポップやラップなど、本当に幅広いです。
自分の良いなという曲を見つけたら、歌えるようになるまで練習するというのはおすすめです。ロシアにもカラオケがあります。日本と違って、他のお客さんもいるオープンスペースで歌うものです。
日本に比べて、ロシアはカラオケがそれほど普及していないので、しっかり歌える人は少ないです。マイクを持って音程もなく叫んでいる人もいっぱいいます(笑)
そこでロシア語で日本人がしっかり歌を歌えれば、その場を盛り上げることができます。そもそも日本人がロシア語を話すだけで、ロシア人からある程度のリスペクトが得られるので、ロシア語の歌を歌うとなればなおさらです。外国人が自国の文化を好きになってくれるのは誰でも嬉しいものです。
僕は歌が特別上手いというわけではないですが、歌うのは好きです。踊るのはもっと好きです。だから、意識してロシア語で歌える曲を増やすようにしてきました。
みなさんもロシア語の曲のレパートリーを少なくとも1曲、できれば2-3曲作ってみてください。ロシア人とパーティーした時に、必ず役に立ちます。昔から「芸は身を助く」と言われますが、僕は人生を通じて助けられっぱなしです。人に覚えてもらったり、人との繋がりができやすくなります。
こちらはロシアのЖукиというロックバンドによるТанкист(戦車兵)という曲です。女性に恋する戦車兵の気持ちをユーモア溢れる形で表現した曲です。2018年のFIFAワールドカップのコンサートでも演奏されていました。
この動画は金沢で撮った映像です。ちなみに帽子は実際にロシアで兵役を経験した友達から貰ったものです。
こちらは80年後半、90年代初めでロシアのロック界を風靡したヴィクトル・ツォイの曲です。歌詞がこの時代の雰囲気にあってます。お金は無いけど、ラジカセ(!)、酒、タバコ、友達がいればそれで楽しいっていう内容です。モスクワの駐在時代に、社員のロシア人たちがこの曲で飛び跳ねて歌っているのを見たのがきっかけです。
これは2000年代で人気のロックバンドЗвериによる曲です。これから始まる女性との恋愛における高揚感を歌っています。
同じくЗвериの楽曲。テンポもゆっくりで、比較的歌いやすい曲で、カラオケでもよく歌われています。
みなさんもロシア語学習の一環として、曲を覚えて歌えるようになってみませんか?
ロシア人とカラオケに行くのが楽しみになると思います!